ここではインストール時と同様にドライバを再設定してください。再設定をしない場合、アップデートの進展に伴ってアプリケーションがネットワーク設定を更新してしまう場合がありますので、ARMA Net からアップデートしている場合は必ず再設定をするようにしてください。
メニュー中でパッケージの不足を指摘されエラーになる場合、ARMA Net からアップデートしている場合は問題ありませんのでそのままアップデートを進めてください。またDVD-ROM からアップデートしていく場合はここでの設定はキャンセルすることもできますが、その場合はインストール後に設定をおこなうようにしてください。
次にアップグレードステップに入ります。ここから先のアップグレードは ARMA Net でも DVD-ROM でもおこなうことができます。もし DVD-ROM に切り替える場合は、テキストエディタを使用し/etc/apt/sources.listを以下の内容に変更してください。
deb file:///mnt/deb/ogl/ ./
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また以下の操作をおこない DVD-ROM をマウントします。
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# mount /dev/cdrom /mnt/deb
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アップグレード時は通常大量のパッケージが入れ替わります。アップデートツールはシステムの一貫性を崩さないように、なるべく一度に数十個以下のパッケージ単位になるようにアップデートを繰り返しおこないます。アップデートツールは最初に何がインストール可能か、何が重要かを計算して、インストールすべきパッケージ集合(ターゲット)を設定します。管理ツールでは一度に設定されたインストールターゲットのインストールを1ステップという単位としています。比較的スムーズなアップグレードの場合でおおよそ20前後のインストールステップがかかります。システムの状態が込み入ってしまっている場合はそれ以上のステップがかかる場合があります。
アップグレードが一回でうまくいかなくても管理ツールでのアップデートを繰り返すことでうまく完了する場合もあります。もし途中で何らかの理由でアップデートツールが異常終了してしまった場合は、ogl-admin からアップデートを選択して、アップデートが停止するまで継続してください。また管理ツールでのアップデートがうまくいかない場合は apt-get を使用して手作業でアップデートをおこなうか、ARMA Net サポートにご相談ください。
| 5.1.8 X Window System の設定
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パッケージのアップグレードが完了すると X Window System も更新されます。root でログインを行い、管理ツール(og-admin)を使用して X Window System の再設定をおこなってください。
一部の個人設定ファイルは更新が必要になります。特に GUI に関連する設定ファイルは更新の必要があります。個人設定ファイルについては、そのユーザーでログイン後、ogl-umin を使用して個人設定ファイルを更新することができます。特に X Window System でのログイン(kdm)がうまくいかない場合などは、コンソールからログインをおこない、ogl-umin を使い「管理対象ファイル設定/Configuration List」を使ってください。すべて初期化した場合は「全差分消去/Clear all diff」を選択し、そうでない場合は項目毎に更新をおこなうようにしてください。
管理ツールのアップデートは自動的に主要なパッケージの更新をおこないますが、インストーラーから ARMA3.0 をインストールした場合と同じパッケージ構成にはなりません。特にパッケージ名称が変更された場合はアップデートから漏れる場合があります。そのような場合は、お手数ですが apt-get を用いて手作業でパッケージの補充をおこなうようにしてください。また Adobe Flash Player のようなパッケージについては、管理ツールの「追加パッケージ」を使用してインストールをしてください。
パッケージの状態によっては、管理ツールのアップグレードステップがうまくいかない場合があります。その場合/var/log/update.logのログを参考にし、部分的に手作業で問題を解決して再度管理ツールのアップデートを行うことで解決できる場合があります。どうしてもうまくいかない場合は ARMA Net サポートにご相談ください。
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