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この章ではブートUSBの作成方法について説明します。いずれの手段でブートUSBを作成する場合でも、BIOSとUSBがブートが可能な組み合わせである必要があります。新たにブート用にUSBメモリを用意する場合はUSBキーと呼ばれるタイプのUSBメモリを強く推奨します。USBキーでないUSBメモリをサポートするBIOSもありますが、USBキーのみの起動をサポートしているBIOSも多数ありますので購入時にはご注意ください。
| 2.6.1 ARMA でコマンドラインから作成する場合
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すでにインストールされている ARMA がある場合は以下の手順でコマンドラインでブート USB 作成します。以下の作業はroot権限でおこなってください。
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syslinuxパッケージが最新版であることを確認します。dpkg -l syslinuxコマンドで 3.31-4 以上となっていることを確認してください。そうなっていない場合は apt-get install syslinuxコマンドを実行して syslinux をアップデートしておいてください。
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cat /proc/scsi/scsi などとタイプしてUSBメモリの認識を確認します。
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フォーマットをおこないます。(以下では/dev/sdaがUSBメモリのデバイスファイルとします)
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# mount /dev/sda1 /mnt/tmp
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# cd /mnt/tmp
| # wget http://www.omoikane.co.jp/arma30/syslinux/root.bin
| # wget http://www.omoikane.co.jp/arma30/syslinux/ls3106
| # wget http://www.omoikane.co.jp/arma30/syslinux/syslinux.cfg
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# dd if=/usr/lib/syslinux/mbr.bin of=/dev/sda
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またこの他に、BIOS からうまく起動しない場合は fdisk でパーティションのブートフラグが立っていることも確認してください。
| 2.6.2 ARMA 3.0 で管理ツールを使用して作成する場合
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すでに ARMA 3.0 がインストールされているホストがある場合は、管理ツールを使用してブートUSBを作成することができます。下記では X Window System 下での説明となりますが、コンソールでも同様の手順となります。
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ファイルマネージャが起動した場合は、そのウィンドウを閉じます。GNOMEデスクトップでUSBメモリのアイコンが表示された場合は、右クリックでメニューを出し、「アンマウント」を選択します。
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コマンドラインまたは GNOME・KDE のメニューから「ARMA/OGLシステム管理ツール」を起動します。
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「ブートローダの設定」-「ブートUSBメモリ作成」を選択します。
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必要に応じて「再フォーマット」にチェックを入れ、「OK」を押します。(インストール用のUSBメモリを作成する場合は、GRUB のチェックはしないようにしてください。)
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完了画面が表示されたら、「Ok」次に、「終了」を押して管理ツールを終了します。
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レスキュー用のブートUSBを作成している場合はこれで完了です。インストール用のブートUSBを作成する場合は、root になり、続けてコマンドラインから下記を実行してください。(以下では/dev/sdbをUSBメモリのデバイスファイルと仮定します)
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# mount /dev/sdb1 /mnt/tmp
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カーネル、initrd、設定ファイルをダウンロードします。
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# cd /mnt/tmp
| # wget http://www.omoikane.co.jp/arma30/syslinux/root.bin
| # wget http://www.omoikane.co.jp/arma30/syslinux/ls3106
| # wget http://www.omoikane.co.jp/arma30/syslinux/syslinux.cfg
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以上で完了です。
Windows でブートUSBを作成する場合は下記の手順でおこなってください。以下では Windows に接続された USB メモリがG:ドライブであるものと仮定します。
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この URL から、root.bin, ls3106, syslinux.cfg の各ファイルをダウンロードし、USB メモリのドライブにコピーしてください。
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「コマンドプロンプト」を実行し、G:のファイル内容を確認します。root.bin, ls3106, syslinux.cfgの3ファイルのみであれば OK です。ドラッグ&ドロップすると URL リンクのみになっファイルサイズが小さくなってしまう場合があります。またls3106に拡張子 txt がついてしまった場合などは ren コマンドで元のファイル名に修正してください。
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「コマンドプロンプト」を実行します。管理者権限を区別している Windows エディションをお使いの場合は、ここで管理者権限で実行するようにしてください。
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syslinux を展開したディレクトリに cd します。
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syslinux -ma g:とコマンドを実行します。
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以上で完了です。
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syslinux については http:// www.kernel.org/ pub/ linux/ utils/ boot/ syslinux/から最新版をダウンロードすることもできます。

たとえば Vista の場合、管理者権限のあるアカウントでログオンし、スタートメニュー下で「コマンドプロンプト」を右クリックすると「管理者として実行」というメニューが表示されますのでこれをクリックします。管理者権限がない場合は syslinux の MBR のインストールに失敗する可能性があります。
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