|
|
「クライアント」は、自ホストにおいて ORCA クライアントのみを動作させる「端末」用の設定となります。このモードでは、データベース等のバックエンド処理部分は含まれないため、他サーバに依存することになります。つまり、「クライアント」でインストールを行うためには、既に上記のどちらかのモードで ORCA インストールを終えているマシンが稼働していることが前提となります。
|
|
既に ORCA サーバが稼働していなければ、「クライアント」インストールを行うことができませんので、ORCA サーバの構築をゼロから始められる場合には、必ず「シングル構成でのサーバ」もしくは、「デュアル構成でのセカンダリサーバ」のインストールから行うようにして下さい。また、4つの構成のうちから1つを決定しますと、それ以降は他の構成へ変更することができません。もし他の構成へ変更されたい場合は、インストールを始めからやり直していただく必要があります。
ARMA インストールの後半で追加パッケージのインストールが終わると、そのまま ORCA の設定を行うかどうか尋ねられます。「はい」を選んで ORCA設定へ進みます。続けて ORCA のホストタイプを決定する画面になります。
ここまでは各ホストタイプで共通の画面となります。
| 2.3.4 「シングル構成でのサーバ」を選択する場合
|
|
ORCA のホストタイプに「シングル構成でのサーバ」を選択します。
次の画面で「シングル構成サーバ」選択の確認画面になるので、「はい」を選びます。
すると「ORCAサーバを初期化しています。このステップは数分かかります。しばらくお待ち下さい。」というメッセージが表示され、ORCA サーバの初期化が始まります。
初期化にはしばらく時間がかかります。
次に ORCA の管理者パスワードの設定になります。管理ユーザ名は ormaster 固定となっておりますので、ここではパスワードのみを設定して下さい。
ARMA に設定するルートパスワードの場合と同様に、他人に容易に推測されず、かつ管理者が忘れないようなパスワードを設定して下さい。
二度入力したパスワードが一致していれば、「マスターパスワードを変更しました。」というメッセージが出ます。
続けて、ORCA サーバ稼働状態を変更する画面になります。
「はい」を選んで ORCA サーバを稼働状態にして下さい。
サーバが稼働状態になれば ORCA の設定が終了し、自動的に次のステップへ進みます。(ARMA インストール中に ORCA 設定を行っている場合は「デフォルトのパッケージソース」の設定へ進みます。また、管理ツール(ogl-admin)から設定を行っている場合は管理ツール(ogl-admin)のトップ画面へ戻ります。
あとは全体インストールの終了後オペレータアカウントの登録を行えば、登録ユーザで ORCA が利用可能になります。オペレータアカウントの新規作成およびそのアカウントの有効化設定については、1.4「ORCAオペレータアカウントの作成方法」を参照して下さい。
デュアル構成で運用する場合、セカンダリサーバをプライマリサーバよりも先にインストール・設定をしておく必要があります。
プライマリサーバ指定「デュアル構成のセカンダリサーバ」を選択します。
「デュアル構成でのセカンダリサーバ」でよいかどうか確認する画面になるので、選択に間違いが無いことを確認し、「はい」で進みます。
次にセカンダリサーバが参照すべきプライマリサーバ名を指定するためのウィンドウが出現しますので、IP アドレス、もしくはホスト名を入力して下さい。
正常にプライマリサーバの指定が行われると「セカンダリサーバを設定しました。」というメッセージが出ます。次にプライマリサーバの設定に移ります。
「セカンダリサーバのインストール」と同様に後半のパッケージインストールまで進み「ORCAの設定」に入ります。
セカンダリサーバ指定
「デュアル構成でのプライマリサーバ」を選択します。
その次に「デュアル構成でのプライマリサーバ」設定でよいかどうか、確認メッセージが表示されるので、「はい」を選んで進みます。
次にセカンダリサーバのホスト名を尋ねられますので該当ホスト名もしくはIPアドレスを入力して下さい。「プライマリサーバを設定しました。」というメッセージを確認し「OK」を押します。
ORCA サーバの初期化に入りますので、初期化が終了するのを待ちます。
マスターパスワードの設定次に続けてマスターパスワードを尋ねてきますので、パスワードを入力して下さい。「マスターパスワードを変更しました。」というメッセージを確認し「OK」を押します。
同期のスケジューリング同期のスケジューリングはセカンダリサーバのデータをプライマリサーバのデータと同期させるスケジューリング設定です。この設定は ORCA のフロントエンドから同種の設定をすることができますので、本設定はスキップしていただいても問題ありません。あえて管理ツール側の機能で同期させたい場合のみ設定してください。
この「同期のスケジューリング」機能は、「DBデュプリケーション」機能によるデータ同期を補助する手段です。これを利用することにより、「DBデュプリケーション」に異常が発生して機能しなくなった場合でも、1週間もしくは1日前(毎日同期させている場合は少なくとも1日前の状態に戻れます)のプライマリサーバの状態にセカンダリサーバを同期させることができます。
スケジュールをセットして「OK」を押すと、「データ同期のスケジュールを完了しました」というメッセージが出ます。
サーバ状態の変更次に、ORCA サーバを稼働状態にするかどうか尋ねられます。
「はい」を選択します。
これで ORCA のデュアル構成の設定が終了します。この後、2.4.7「ORCAオペレータアカウントの作成方法」のセクションを参照して設定を行うと、ORCAデュアルサーバ構成が利用可能になります。
「クライアント」を選択します。
「クライアント」の設定で良いかどうかの確認画面になるので「はい」を選びます。
次に ORCA サーバの指定になります。、ここでサーバのホスト名もしくは IP アドレスを入力します。シングル構成の ORCA サーバの場合は「(プライマリ)サーバ:」のフィールドへ、デュアル構成の場合は加えて「セカンダリサーバ(使用する場合):」への入力を行って下さい。
「ORCAクライアントを設定しました。」というメッセージの確認をして「OK」を押して先へ進むと、インストーラは「ORCAの設定」を抜け、次のステップへ進みます。
| 2.3.7 ORCA オペレータアカウントの作成方法
|
|
ORCA がセットアップされているメニューから ORCA を実行すると ORCA へのログインを行うウィンドウが出現します。
GNOME デスクトップから開始する場合は「ARMA」-「ORCA」から「日医標準レセプトソフト(ORCA)」を選択します。
KDE デスクトップから開始する場合は「K」-「アプリケーション」-「ORCA」から「日医標準レセプトソフト(ORCA)」を選択します。
これが ORCA への入り口になります。このウィンドウから ORCA 用マスターアカウント(ormaster)もしくはオペレータアカウント( ORCAの一般ユーザ )でログインすることで ORCA クライアントが立ち上がります。
通常業務では、職員が自分のオペレータアカウントで ORCA にログインするというスタイルになるため、職員のオペレータアカウントの登録作業は必ず行う必要があります。
|