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OSA-2004-1
1 サマリ
2 詳細
本リリースはメモリ管理を含んだバグの修正と kernel-2.4.24 に関してはドライバ追加のアップデートとなります。今回のリリースで ARMA 用のカーネルとしては kernel-2.4.22 および kernel-2.4.24 が現行のバージョンとなります。2.4.22 を安定版、2.4.24 を実験版としますので、いずれかを選択してアップデートをおこない 2.4.21 以下のバージョンは使用しないようにしてください。
バグの修正については1点目は mremap() システムコールの問題と、もう一点は RTC(real time clock) 関連のカーネル内のデータが漏洩してしまうという問題です。前者の問題を悪用された場合ローカルユーザーによって再起動が引き起こされます。この問題によって root 権限が奪取されてしまうかどうかは意見が割れており、初期報告者は特権奪取に至るとしていますが Linus Torvalds 氏のように否定的な開発者もいます。この2つの問題のより詳しい情報については以下を参照してください。
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「CAN-2003-0984」- Common Vulnerabilities and Exposures
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「CAN-2003-0985」- Common Vulnerabilities and Exposures
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また 2.4.24 についてのドライバの追加は以下の通りです。
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Web カメラドライバです。Logicool Qcam Pro4000 での動作を確認しています。
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アップデート後のバージョンは 2.4.22-3 または 2.4.24-1 となります。
3 対処方法
お使いのカーネルに合わせて以下のようにインストールしてください。
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# apt-get update
| # apt-get install kernel-2.4.24 kernel-2.4.24-doc
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(SMP カーネルの場合は kernel-2.4.24-smp としてください)
なお prism54 ドライバを実際に動作させるには、このほかに hotplug パッケージをインストールすることと、ファームウェアを http://www.prism54.org/ からダウンロードし /usr/lib/hotplug/firmware/isl3890 として配置しておく必要があります。
hotplug は現在のホットプラグデーモンである murasaki と排他的であり、現在の ARMA では正式な対応ができませんので prism54 ドライバは参考的なものと考えて下さい。
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