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FAQ-94
 
 
質問
 
 ARMA で APC の UPS を管理する方法を教えてください
 
 
回答
 
 APC 社の UPS を Linux で管理するソフトウェアとしては、オープンソースの apcupsd と APC 社製の PowerChute の2つがあります。弊社では双方で検証を行いましたが、ここでは通常のパッケージとして導入可能な apcupsd の設定について説明します。
 UPS の接続を確認できましたら以下の通りに設定してください。以降では 1対1接続の UPS について説明します。
 
(1) パッケージのインストール
 
 最初に apcupsd パッケージをインストールします。
 
 
# apt-get update
# apt-get install apcupsd apcupsd-doc
 
 
 apcupsd-doc パッケージは直接は必要なものではありませんが、こちらに詳細な英文マニュアルが含まれていますのでこのパッケージのインストールもお勧めします。インストール後は英文マニュアルは以下のパスに置かれます。
/usr/share/doc/apcupsd/doc/docbook/apcupsd.pdf
 このマニュアルはボリュームがありますので本 FAQ と並行して適宜参照してください。
 
 
(2) apcupsd.conf の設定
 
 インストール直後の apcupsd.conf をそのまま使用した場合、パワーフェイルが起きても、それを知らせるブロードキャストメッセージは通知されますが、それ以外は何もおこないません。つまりメッセージを表示するだけでシステムのシャットダウンはおこなわれません。(正確にはバッテリーレベルが BATTERYLEVEL に到達した段階でシャットダウンが発生します)
 マニュアル中「Shutdown Sequence」の項目にも記載があるように、apcupsd におけるシャットダウンのシーケンスは以下のような手順となっています。
 
(1)
電源以上を検知して、/etc/apcupsd/apccontrol powerout を実行し、ユーザーに問題発生を通知する。
 
(2)
約5秒後に /etc/apcupsd/apccontrol onbattery を実行し、ユーザーに現在システムがバッテリ駆動下にあることを通知する。
 
(3)
さらに以下の条件のいずれかを満たした場合に /etc/apcupsd/apcontrol doshutdown を実行し、シャットダウンを開始する。
 
 
 
On Battery の状態で TIMEOUT だけの時間が経過した場合
 
バッテリーの残容量が BATTERYLEVEL の値を下回ったとき
 
現在の負荷が駆動できるバッテリーの残り時間が MINUTES 以下のとき
 
UPS 自身がバッテリーの劣化を通知した場合
 
 
 この起動シーケンスを念頭において apcupsd.conf の設定値を変更することで、UPSの挙動をコントロールすることができます。apcupsd.conf で設定できる主要な設定値は以下の通りです。
 
ディレクティブ
機能
BATTERYLEVEL
シャットダウンへの残バッテリー割合(%)
MINUTE
シャットダウンへの稼働時間分数
TIMEOUT
バッテリー状態からシャットダウンへの秒数
SLEEP
UPSのパワーオフからスリープまでの秒数
 
 例えば TIMEOUT 60SLEEP 20 などが設定例となりますので、エディタを用いて /etc/apcupsd/apcupsd.conf を編集してください。
 
 
(3) init.d ファイルの書き換え
 
apcusd の監視デーモン起動スクリプトはインストール状態では動作しないようになっています。/etc/init.d/apcpsd の以下の行を削除するか「#」を挿入してコメントアウトしてください。
echo -n "Please check your configuration and then remove this"
echo    " warning to make apcupsd work"
exit 0
 この作業はインストール時の一回に必要です。
 
 
(4) 監視デーモンの実行
 
 以下の手順で監視デーモンを開始します。
 
 
#/etc/init.d/apcupsd start
Starting APC UPS power management: apcupsd
 
 
 監視デーモン停止させる場合は、以下のようにします。
 
 
#/etc/init.d/apcupsd stop
 
 
 
 設定は以上の通りです。
 もし上記の手順でうまく設定できない場合は ARMA Net サポートをご利用ください。もしユーザー様にてうまく設定できない機種の場合、弊社お貸出し可能な場合は、サポートインシデントとして弊社にて検証をおこない、新しい設定を作成することもできます。
 ○
 
本 FAQ はバージョン 3.10.15-3o1 を参考にしています。将来のバージョンでは init.d の書換えは不要になる場合もあります


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ここで解説しております内容は、弊社でテストを行い動作を確認しておりますが、必ずしもすべての環境における動作を保証するものではありません。
また、実際の設定、インストール作業はすべてお客様の責任においてなされるものとし、当 FAQ を元に行われた作業によりお客様が被ったいかなる損害につきましても、弊社は一切の責任を負わないものとさせていただきますので、ご了承ください。